黒番 四段 松本富夫(豊田加茂支部) VS 白番 六段 竹内猛(東海中央支部)
参考図
第六譜(87〜106:本譜1〜20)『石の方向』
右下白1は白の権利。これ はデカイ。黒としてはスソあ きのまま放置しておいたとこ ろだけに、いまさら文句も言 えない。 で、黒2とガマン。白3の ワタリを許した。下手に抵抗 しても相手に調子を与えるだ けと判断したのだろう。そし て白3にはあいさつせず、黒 4とトンだ。これはどうだっ たか。 解説の酒井義充五段は、譜 よりも参考図黒1。このよう にケイマ。左辺の白二子へ圧 力をかけながら、中央で稼ぐ 足がかりをつくりたかったと いう。この黒1のほか、黒ロ (参考図B9)と直接アタックす るのもあり、こうやられたら 白は困っただろうと。 左辺へ行くのは一見のんび りしているようで、そうでも なかったのだ。 白13、15は黒からの攻 めを察知してのもの。さすが にぬかりはない。 黒20となってどう収ま るか。