黒番 四段 松本富夫(豊田加茂支部) VS 白番 六段 竹内猛(東海中央支部)
参考図
第五譜(62〜87:本譜1〜26)『我慢の時』
下辺がどうなるか。どちら もまだウスイだけに、むちゃ はできない。 黒1のハサミは手筋。こう なると白も無理はできず白2 とツギ、黒3を見て白4から 白6、8とツケヒイて必死の シノギ。白10とコスんで何 とか格好をつけた。やれやれ だ。 黒11はキリを守りながら 、いずれ左辺の白二子への攻 めも、という攻守兼用。 ここがひと息ついたところ で、それならばと白は14か ら上辺へ。踏み込みが遅れた ら大変と先鞭も。相手の出方 次第で左右どちらへもヒラけ るように、腰を低くやってい った。 黒15のツメなら白16の 二間は当然。黒17のツケに 白18とワリコミ、ひと暴れ するぞとやっていった。 白20、黒21は当然とし て次の白22は譜よりも参考 図白1。 それでも白24となれば、 かなりの地になりそう。先手 をとった白は26と右上隅へ 。