黒番 四段 松本富夫(豊田加茂支部) VS 白番 六段 竹内猛(東海中央支部)
参考図@
参考図A
第ニ譜(7〜19:本譜1〜13)『感覚』
置き碁の場合、焦りは禁物 。相手の出方を見て、ゆっく りいくしかない。 白1が出方を見た手。これ に対し、黒は平凡に黒8と一 間トビをせず、黒2とケイマ 。右辺の一子を軽くみて対応 。黒6をキカシた後、黒8、 10とやっていった。こうな れば白11までは一本道だ。 これ以外の応対を考えると 、白3は11が普通だし、白 3では参考図@白1もあり、 黒2なら白7まで。こうなれ ば、次に白イ(参考図@R16) とかロ(参考図@O14)があり 、黒は手抜きすることができ なかった。これなら白実利。 白11となったところで黒 12と下辺へ。早く大場へと いうわけだろう。この手では 参考図A黒1もあり、これも 絶好点。どちらを採るかは打 ち手の感覚。 こうなると白ものんびり構 えていられない。で、白13 と左辺へ。互いに大場を意識 して先鞭をつけた。