黒番 四段 小川勝美(恵北支部) VS 白番 六段 竹内猛(東海中央支部)
第九譜(129〜187:本譜1〜59)『最後にポカ』
中央の黒石は、白1のコウ を取り返されて、えらいこと になった。もしここで負けれ ば一巻の終わりだ。何があろ うと、ここで負けるわけには いかない。 苦境に追い込まれた小川四 段の心境はどんなものだった か。 黒2以下は意地。黒4と取 り返し、白5に黒6と応対し たものの、この後、右辺白1 1にあいさつせずに、黒12 とツイでコウを解消。中央の 活きだけは確保した。何があ ろうと、中央のシノギが先決 。あとのことは、それから考 えようと心を決めたのだろう 。 こうなれば白も、のほほん 、のほほんと構えているわけ にはいかない。 よーし、いくぞというわけ で、今度は右辺への攻めを開 始した。 白13以下は、中央右の黒 をにらんでの攻め。 相手からの相次ぐ猛攻で小 川四段は疲れ切ったのか、下 辺に移ってポカ。白49に手 抜き。これが命取りとなった 。