黒番 四段 小川勝美(恵北支部) VS 白番 六段 竹内猛(東海中央支部)
参考図
第六譜(82〜96:本譜1〜15)『包囲網』
左右からの挟み撃ちにあっ た中央の黒四子がどうなるか 。黒にとってはかなり厳しい 状況になった。 こういうときは、こだわる か、見切りをつけるか。その 決断が大事。小川四段は白の ウスミを突いて黒1から手を つけた。 決断を迫られたのは、白2 に対する次の一手だ。捨てる か助けるか。小川四段は後者 を選択した。これはどうだっ たか。 解説の酒井義充五段は、こ の手では参考図のように四子 を捨て黒1〜5と中央突破を するのが気合だったという。 もし失敗した場合、えらいこ とになるからだ。 黒3を選んだ以上、黒5は 「い(F10)」が当然。それを 譜のようにトンだため、白6 からイビリを食うことになっ た。 白8、10と大きく網を張 られて、さあどうなるか。