黒番 四段 小川勝美(恵北支部) VS 白番 六段 竹内猛(東海中央支部)
最終譜(1〜187)『白、圧勝』
(187完、白中押し勝ち)
置き碁のハンディというの は、予想以上にきつい。 この碁は竹内猛六段がそれ をどう克服するかが焦点だっ た。 が、竹内六段は慌てず騒が ず、じっくりと腰をすえて歩 を進め、そのハンディをもの の見事に克服した。ことさら ゴリ押しもせず、相手のウス ミを突いてねじ伏せたあたり 、実に見事だった。 具体的にチェックすると盤 上波立つ原因をつくったのは 下辺。 黒はここで応手を誤り、黒 石を左右に切り離されたのが 苦労の始まり。 これでリズムが乱れ、苦難 の旅を始めることになった。 中央でのやりとりは、白に 緩みがあって黒が命拾いをし 、望みをつないだ。 が、ここでのやりとりで小 川四段はエネルギーを使い果 たしたらしく、下辺に移って ポカ。白177に手抜きした のが痛恨。白179となって 全滅。