黒 二段 古田俊明(日本棋院日進棋友会) VS 白 三段 小島清治(東海中央支部)
参考図
第四譜(40〜56:本譜1〜17)『白、反撃』
序盤、黒に主導権をとられ た白は、このままやられてな るものかと白1から白3とや んわりと包囲。ことさら急ぐ こともないと力をためて動き だした。 黒2に白3は通せんぼ。こ こで黒は4とツイだ。これは どうか。 解説の酒井義充五段は、中 央に弾力性をもたせるなら譜 よりも参考図黒1。こう打っ て次にイ(参考図N10)とロ(参 考図D11)を見合いにしてみた かったという。 黒4のツギを見た白は、中 央の黒に狙いをつけて、すか さず白5から7、9と大包囲 作戦。ここで一発カマすぞと 強気に出た。 たとえ取れなくても、イジ メをすることで主導権をとろ うというわけだ。 これは大変と黒は10から 自軍の手入れ。対する白は1 1のコスミから13とアテ、 黒16まで打たせたところで 白17と左辺へ。 これはいいところ。 左辺の黒四子をニラミながら 大きく稼ごうというコンタン 。