黒番 四段 石井英明(四日市支部) VS 白番 六段 藤原國治(東海中央支部)
参考図
第八譜(121〜140:本譜1〜20)『上手の意地』
左下隅でゴリ押しをとがめ られ、大出血をした白は気を 取り直して白1と右上へ。ま だ「結論」を出すのは早いと やっていった。 右辺一帯がまだ手つかずに なっているため、ここを大き くまとめれば、勝負になると みたのだろう。と同時に、こ のままギブアップしては、支 部代表としてもカッコつかぬ という意地もあったに違いな い。苦戦は承知。やるだけや るぞというわけだ。 その気持ちを表したのが黒 16に手抜きして白17と左 辺へいった手だ。 上辺は参考図のように黒1 とやられると、これでいいの かと心配になる。が、黒1な ら白イ(参考図L19)のサガリ があり、白イ(参考図L19)が あれば、次に白ロ(参考図N18 )とか白ハ(参考図J19)があっ て心配ないのだ。 それのしてもこの後、黒1 8、20とやっていったのは オドロキ。実はこれがきっか けで意外な結果を招くことに なった。