黒番 四段 石井英明(四日市支部) VS 白番 六段 藤原國治(東海中央支部)
第七譜(96〜121:本譜1〜26)『不発』
下辺で始まった攻防は、石 数が増えるにつれて次第に地 域を拡大。左下隅へと広がっ た。 黒にすれば、土足で踏み込 まれたものだけに、こんなと ころで「仕事」をされてはた まったものでない。 冗談じゃないよというわけ で黒1から白のゴリ押しをと がめに出た。 「投資」した以上、白とし ても、ただでギブアップする わけにはいかない。で、白2 から必死。こうなったらやる しかないと刀を振り回した。 このあたりのやりとりをみ ると、狭い部屋の中で長刀を 振り回しているような感じ。 黒石を取ることができないな ら、せめて左下隅で活きよう と白4とハネてシノギに出た 。が、しょせん無理。黒11 とやられて息の根を止められ た。 もがけばもがくほど苦しく なる感じ。このあたり対局者 の気持ちがどんなものだった か。 白12に対する黒13も冷 静なヌキ。白16とハネてみ たものの黒17とカマされ、 苦戦続き。仕方なく左上白2 4と一間、気分転換した。 9(2の下)、15(9の下)。