黒番 四段 石井英明(四日市支部) VS 白番 六段 藤原國治(東海中央支部)
第五譜(51〜74:本譜1〜24)『意地の張り合い』
中央白1までは完全な白ペ ース。大事な黒三子を取り込 んで、白はいい気分だったに 違いない。 ところが黒2と左辺の弱点 を突かれてギャーッと悲鳴を あげることのなった。 「取ろう、取ろうはトラレ のモト」で気持ちが攻めに傾 きすぎ、守りがおろそかにな ったからで二の矢が継げなく なった。 白3はいかにもつらい選択 。これで黒4、6となっては 左辺の白二子が何の抵抗もな く取り込まれた。 こうなってはとてもソロバ ンが合わない。で、下辺黒め がけて白9とやっていった。 ここでひと暴れして左辺の失 点を取り戻そうというコンタ ンだ。 黒としてもこれが取られた ら大変。冗談じゃないよと受 けて出た。 こうなったら双方とも意地。 来るなら来いで激しくやり合 うことになった。 白13、15から黒16ツ ギ以下はノーブレーキ。そし て白23となって右側の黒四 子は袋のネズミ。 が、黒24と突き出されて 白石も大変。さて、どうなる のか。えらいことになった。