黒番 四段 石井英明(四日市支部) VS 白番 六段 藤原國治(東海中央支部)
参考図@
参考図A
第二譜(10〜19:本譜1〜10)『急ぎ足』
少しでも早く大場へと思う のは、だれにも共通した対戦 心理。が、急ぎ過ぎると守り が薄くなる。この碁でいうと 下辺の黒がそれ。 黒1はいかにもウスく、も し白2で参考図@白1とやら れると、黒はこの後、左右に 弱い石を抱えて苦労するとこ ろだった。 白2なら黒3は絶対。これ で下辺の黒はかなり楽になっ た。 白が参考図@を採らず、白 2、4とやっていったのは、 ゆっくり構えてこの一帯の支 配権を握ろうとしたのだろう 。 となると、黒5は上辺でな く黒6とトンで首を出すのが この場合の第一感。 白6のボーシを打たれては 白の作戦通り。が、黒はさし て気にもしていないようで9 と左辺へ。この手では無論、 参考図A黒1とコスムのもあ った。