第八譜(144〜171:本譜1〜28)『戦況不利』
囲碁サロンを受け継いだ5年前には、5級程度の棋力だった斉藤さんだが、その後、日本棋院中部総本部の馬場滋九段の講座に参加するなど、努力を重ねて現在は二段の腕前。 しかし、この碁は戦況極めて不利。もう勝てなくなっている。 上地初段講評「黒1と出た手は小さい」 この局面では右辺18のコスミ、上辺19、21のハネツギが大きいヨセ。1で18として白イ(S6)の受けなら、黒19、21と進めることができた。 黒23のウチカキ、黒27の打診と、斉藤さんはいろんな工夫を試みてはいるが、もう好転は望めない。