第三譜(30〜48:本譜1〜19)『保留する』
参考図
黒1とひとつ出て、3以下、7まではこうなるところ。白8の3三に黒9のサエギリも当然。 このあとの白10に、黒11では実戦のように進めるのか、それともイ(R16)から打つのか、方向を決めるのが難しい意味もある。 上地初段講評「この段階では11からでしょうが、取りあえず保留して、のちの展開によって方向を決めるのもありました」 つまり、無理に形を決めにいかず、課題を先送りして機会を待つのである。 この局面では、参考図のように黒1のツメから、白の出方を打診し、碁を作っていくのも有効な手段だった。